2018年11月23日

陸戦型ガンダムないよりだいぶましシールドバッグ

 先日、「陸戦型ガンダムシールドバッグ」なるかばんが発売されるという記事を目にした。

 アニメ『機動戦士ガンダム 第𝟎𝟖𝐌𝐒小隊だいぜろはちえむえすしょうたい』に登場する陸戦型ガンダムが持つたての形状を模した鞄で、背中に背負う事もできる一方、よろい籠手こてのように腕にはめ込んで持つ事もできるというアイデア商品。発想は面白いと思ったものの、もし手に入れたとしてどういう使い方をするかというと、ちょっと思い当たらなかった。あまり重い物を入れたら腕が疲れる;落ちてくる;すっぽ抜ける可能性があるだろうし、それほど大した量は入りそうにない。精々、襲われた時の楯として無いより増しな程度かなと。

 それよりも目を引いたのは、一緒に紹介されていた既発の「陸戦型ガンダムバックパック」だった。これは陸戦型ガンダムが背中に背負っている聖衣クロスの箱……ではなく、種々の物資を入れたコンテナを模した背囊はいのう。楯を考えるくらいなのでバックパックを考えていても不思議ではないが、個人的にはそれとは別に背囊から陸戦型ガンダムを想像した事があった。

 𝟔年ほど前にノート型パソコンを長距離持ち運ぶ機会があった。既にパソコン用の鞄を𝟏𝟓年以上前に入手してはいたが、それは𝐁𝟓型を想定した物で、その時必要だったのは𝐀𝟒型が入るもの。そこでお店に探しに行ってみたものの、当時はウルトラブックと呼ばれる薄型のノートパソコンが全盛で、そうでなければアップル製を想定した物ばかりだった。パソコンを持ち運ぶ際は本体已外の周辺機器や小物;ケーブル類を入れる事も想定したり、移動中に使う場合に出し入れが容易である事も重要になってくる。結局サイズや使い勝手でしっくりくる物が無かったので諦め、百均で書類や小物を入れる鞄型の箱を買い、余った緩衝剤を敷き詰めて仮の鞄を作った。小物類は別途に巾着袋へ入れておいた。

 持ち運びはそれで問題は無かったものの、長距離移動の際はあまり手荷󠄂物が多いと動き辛いし、数が増えると紛失や盗難の危険も増える。思ったほど移動中にパソコンを開く機会も無かったので、服などを入れるメインの鞄の中に全部収納しても良いなと思った。ただ、取り出す際にさっと出せたり緩衝剤を備え付けてあった方が便利とも思った。パソコンも入れる事を想定した大きめの背囊は既に登場していたが、価格がまだ𝟐万円近いかそれ以上と高いものが多かったり、パソコン已外の部分で鞄として気に入る物が無かったりだったので、特に鞄が無くて困っているわけでもないし、日常的にパソコンを持ち運ぶ訳でもないからいいかと見送った。

 𝟐年程前、ユニクロが安価な商用鞄を発売したニュースをたまたま見かけたが、それは手提げ鞄と片掛け鞄と背囊が両用になっているもので、中にはパソコンを収納する為の空間も別途に作られ、しかも価格が𝟒𝐤円前後と安かった。評判も価格を考えれば悪くないとする意見がちらほら。そこで実物を見に行ってみたが、骨格がしっかりしていないのでふにゃふにゃ。膝の上に置いた時に机代わりとして使えないのと、小物がいろいろ入っている時は中の物が探し辛かったり背負いにくいかな?といった印象。大きさもそれほど大きくないので使い途が頭に浮かばず、それなら昔就活の時に使ったような黒い鞄で十分かなと思った。背負えるのは魅力的だったが。

 せっかくの機会なので市販の鞄をいろいろ見てみたが、手提げ;肩掛け;背囊を状況に依って選べる物はいくらか出ているらしい。肩に懸けると肩が凝るし、背負うと狭い場所では邪魔になるので状況によって替えられるのは便利。特に肩掛け鞄が背負えるようになるのはありがたい。背囊として作られた物は手提げの把手とってが付いている事も多いが、商用鞄として作られた物には背負う為の紐は無いのが普通だったので。小学生のころ手提げかばんの把手に無理矢理手を入れて背負ってみたりする子がいたのを思い出す。

 私はぶらぶらとお店をまわったりするさい、今すぐ欲しい欲しくない;要不要に限らず、もし今この中から一つ上げると言われたら、自分ならどれをもらうか?もらったあとにそれをどう使うか?と考えながら見てまわる事が多いのだが、鞄を覧始みはじめたついでなのでそういった事を考えていたら、小さい鞄は家にたくさんあるし、大は小を兼ねるという事でどうせなら大きめの物が欲しいなと思った。また、小物の出し入れに手間取る事があるので、収納はたくさんあった方が良いなとも思った。タオルや筆記用具や折り畳み傘は持っていてもいざ必要な時に奧からゴソゴソ探してうまく出てこなくて……と手間取る事があったりする。特に近年はペットボトルや水筒を持っている事が多いのでさっと出せる方が良い。小𝟔の修学旅行用に買った背囊が左右に比較的大きな小袋を付けていて、傘や水筒やタオルがそのまま入った。また、ファスナーを使って全体の大きさを調節する事もできた。中𝟐の林間学校ではもっと大きなドラムバッグを買ってもらったので結局その背囊は小𝟔の修学旅行と卒業遠足と中𝟏の林間学校でしか使わずその後は押入れに入れっ放しだったものの、せっかくあるのだから使わないともったいないなとある日思って、普段の携行用に使ってみたら思いのほか勝手が好かった。それもあって、背囊の左右に本体とは別に水筒が入るくらい大きな収納空間があるのをけっこう重視している。

 大きくて収納が多いといえば、登山用の背囊はどうだろう?と思いたち、アウトドアグッズの置いてあるコーナーにもよってみたら、いろいろある。ただし、高い。何万円もする。登山用は避難用としても使えるので𝟏つ持っておいて損は無いよなと考えながら見てみたが、そんな中で、入れ物のサイズを表す単位としてリットルが出て来た。容積で大きさを表すらしい。自分が普段使っている鞄が何ℓかなんて考えた事も無かったが、寸法をメモして家で手持ちの物と比較してみたりもしたので勉強になった。そして、普段何気なく見過ごしているが、みんなどれくらいの大きさの鞄を持ち歩いているのだろう?と参考がてら街を歩いている時に観察してみた。すると意外と大きな背囊を持っている人が男女共に多い。昔は街中で大きな背囊を背負っていると言えば旅行者でなければオタクみたいな形で紹介されていた事もあったが、音楽関係の勉強をしている人も楽器に加えて楽譜だ譜󠄃面台だ小物だとけっこう荷物が必要になり、大きなトートバック等を持っている人が少なくない事は知っていた。また、医大生も教科書;参考書の類を大量に必要とするので大きな鞄を持ち歩いているのは知っていた。そのうち小型のキャリーバッグ、いわゆる「ゴロゴロ」を引きずっている医大生も目立ってきた。駅や空港ではなく、図書館で。私も中学の時は教科書;問題集;辞書;参考書;ノート;弁当箱……と荷物の多い学校だったので感覚は解る。中𝟑以降は非効率なのが馬鹿々々しくて置き勉や裁断や電子化でかなりの軽量化をしていたが。

 しかし、街中を歩いている人が全て勉強目的という訳でもないし、買い物の途中という訳でもないのに鞄が大きい人が少なくないのはなぜだろう?昔より明らかに大きい背囊を背負っている人が増えている。はっきりした理由はわからないが、一つに、高校が制定鞄ではなく市販の鞄を認めている場合があって、教科書だなんだ入れるにはそれなりの大きさを必要とする点。そしてその延長で特に物を入れているわけではないが大きな鞄を持ち歩いている人がいる点。それから、やはり飲み物やらスマホやら携行品が増えてそれらをまとめて放り込む為に女性でも鞄が大型化している点。元々女性は化粧道具なども持ち歩くので何かしら鞄は持つ事が多い。男性の場合、物を持たない人は何も持っていない。

 鞄の形も昔とは違って、小学生のランドセルを大人向けにしたような、口が大きくて四角い鞄を背負っている人もいた。出し入れがしやすいし、何が入っているのか全体を見渡せる利点はあるだろう。パソコンや平板やペットボトルのような大きめの物も出し入れがしやすい。ナップサックのような物は昔より減ったかも知れない。

 そうやって覧渡している時、あるカップルの背中が目に留まった。平たく小さな鞄を背負う女性と、大きく四角い鞄を背負う男性。「まるで量産型ザクと陸戦型ガンダムだな……」と思った。そうしたら今回、本当に陸戦型ガンダムのバックパックが鞄として発売されていた事を知ったという訳。

 さらに一昨日、ニュース番組で防犯グッズが紹介されているのを目にした。

「ないよりましボード」で、かばんを護身用具に


 社長がエレヹイターで男性と二人きりになった時に不安を感じた事があり、そのうち新幹線で刃物による死傷事件が起こったりもした事から、警察が使うポリカーボネート製の楯を小型にしたような物を作り、普段は鞄の間仕切りとして使用できるよう、ポケット等も備えたという一品。

 もし刃物を振り回す人と遭遇したらどうしよう?というのは私も考えた事はある。刃物を相手にする時の基本は切っ先から目を離さないようにする事。ここさえ外せば当っても重症になりにくい。逆に刃物を扱う時は切っ先は大事にしないといけない。欠けたりすると使い物にならなくなる。熊と一緒で、背中を見せて逃げるのはなるべく避けた方が良いらしい。追いつかれるとそのまま背中から刺されるので。

 椅子など周囲に道具がある場合はそれを楯に使う。とにかく間合を取る事が重要。ガンダムに出てくる人気の台詞:「当たらなければどうということはない」の原則。逆に当たるとわずかでも大怪我になる場合があるので、映画;ドラマや漫画;アニメのようにどんどんぶつかって行ったり、「肉を切らせて骨を断つ」のような事は真似てはいけない。剣道では小手を打たれても相手より先に面を打てば勝ちになるが、真剣勝負だったらたとえ勝っても腕が落ちている。胴なら体が真っ二つで死んでいる。現実の刃物や銃器での戦いでは早いか遅いかは関係無い。とにかく当たらない事が肝心。

 武道や映画;ドラマや漫画;アニメの影響で一騎打ちが偉いかのような風潮もあるが、やはりガンダムに出てくる人気の台詞:「戦いは数だよ」というのは原始的な肉弾戦では言える事で、とにかく数で囲む事は重要になる。いくら刃物を持っていても大人が物持って𝟓人𝟏𝟎人と囲めば素人では勝てない。日本の警察も最近は拳銃を使う機会が増えたが、基本は応援を呼んで数で圧倒する。これは江戸時代の捕物でも変わらない。戦力の差だけでなく、心理的にも心強くなる。

 そうは言っても常に都合が良い状況とは限らない。新幹線の事件のように、狭い車内で逃げるにも限界があり、周囲に都合の良い道具も少なく、大人数で囲むほどの空間も無い、長物があっても有効に間合を取りにくい……そうなると接近戦の場合はどうしても出てくる。武術の心得があれば良いが、みんながそうとは限らない。新幹線のように狭いと柔術の類もやりにくいかも知れない。そうなると楯のような物は必要。新幹線の椅子を取り外して楯にできるというのは先ごろの事件まで私も知らなかった。ただ、本物の楯であっても「楯の正しい使い方」というのは知らない。単に相手の攻撃を受けているだけでは終わらないし、単純に刃物に対して壁を差し出すだけで本当に安全なのかもよくわからない。映画;ドラマや漫画;アニメではライバル同士がぶつかって力比べのように刃物と刃物を合わせるシーンがよく出てくるかと思うが、本物の刃物や楯であれができるのだろうか?私は子供のころに金属製の刀のおもちゃや金属の棒でそういったシーンを再現しようと試みたことがあるが、滑って手にぶつかってしまういう事が判った。刀の鍔は手を守る為にも重要だというのも理解した。

 楯に関しても小学生のころ、自動車のホイールカヷーを使って作ってみた事があるが、強い力で殴られたりつかまれたりすると楯を支えるのに力が必要だったり、衝撃に耐えるだけの慣れも必要だったりする。内側が柔らかい素材になっていない限り、楯は持っている側にとってもけっこう痛い。今回の「ないよりましボード」にも把手がついているが、しっかり持っていないと手で払われたら飛んでいくだろうし、棒で思いっきり叩かれたら、たとえ楯が壊れなくても、手が痛くて落としてしまうおそれがある。

 「ないよりましボード」は素材としての堅牢性とそれに比して軽いという点では良い物だが、実用としてはもう一工夫いるのかなという気はする。把手に関しては𝟐箇所付けて、手にはめられるようにする事で落としにくくなるし衝撃を腕全体、姿勢次第では体全体で受け流す事ができるようになる。緩衝剤がついていれば尚良い。そしてもう一つ、ここで最初の陸戦型ガンダムシールドバッグに戻るのだが、表面を防刃素材の布で覆ったケースにしてその中に鞄と同じ形状に加工した「ないよりましボード」を入れておけば、楯兼用鞄としてより現実的になるんじゃないのか?と思った。「ないよりましな鞄」と「ないよりましボード」で「ないよりだいぶまし」といったところ。どうせなら本格的な楯鞄の方が面白みはある。アンケートでは次回作としてサイサリスのラジエーター内蔵シールドの人気が高かったらしいが、本当に冷房内蔵の鞄でも作ってくれないだろうか?(笑)

 なお、武器に関しては銃刀法や軽犯罪法に引っかかってしまう事もあるので護身用とてなかなか用も無いのに携行する事ができない。もし刃物を振り回す人に勇敢に立ち向かう人がいて、その人が相手の腕をつかんだら、他の人はボールペンで相手の手の甲を思いっきり突き刺してやって欲しい。手の甲は鍛えにくいし痛みを感じやすいので刃物を握っているのが難しくなる。素手や薄手の手袋程度なら十分効果がある。あとは猪と一緒で、目か鼻を狙うしかない。取り押さえたいなら足を狙う。刺股さすまたはよく腰を狙う話が出てくるがあれは疑問で、手でつかまれるとかえって踏ん張りが効いて取り上げられてしまう可能性が出てくる。刺股は腰にも使わない事はないが、複数で足を狙って使う。棒でも突いたり叩いたりするだけでなく膝の裏やすねを狙ったりする道具。「辨慶べんけいの泣き所」という言葉や「ひざカックン」という遊びがあるくらいで、重要な狙い目になる。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 16:56| 東京 ☀| 家庭科 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする