2018年11月05日

論理的方向音痴

 長くなったので分けた。

 ニュージーランドはマオリ語を元に𩂼国こうこくとしてみたという話題は前にも触れたが、島の名前をどうするかが意外と難しい。震央地名を日本語にするさい、気象庁や日本の学会がどういう和名を使っているのか今ひとつはっきりしなかったので、あとで変更する場合があっても対応しやすいよう、なるべく英語名を機械的;規則的に変更するように考えた。𝐢𝐬𝐥𝐚𝐧𝐝𝐬なら国名已外は原則諸島、𝐢𝐬𝐥𝐚𝐧𝐝なら島など。方角の場合は例えば𝐧𝐨𝐫𝐭𝐡 𝐨𝐟 なら北方、𝐧𝐨𝐫𝐭𝐡𝐞𝐫𝐧 なら北部と。国名は漢字に置き換えるが州県以下の行政単位はなるべく現地語そのまま使うという基本方針を作ってみたが、そうなると例えば𝐍𝐎𝐑𝐓𝐇 𝐈𝐒𝐋𝐀𝐍𝐃 𝐎𝐅 𝐍𝐄𝐖 𝐙𝐄𝐀𝐋𝐀𝐍𝐃はどうなるのか?と考える事になる。

 𝐍𝐄𝐖 𝐙𝐄𝐀𝐋𝐀𝐍𝐃は𩂼国にするとして、𝐍𝐎𝐑𝐓𝐇 𝐈𝐒𝐋𝐀𝐍𝐃は現地語発音に近づければノース・アイランド。しかし𝐧𝐨𝐫𝐭𝐡は北、𝐢𝐬𝐥𝐚𝐧𝐝は島。では北島なのか?でも待て、𝐧𝐨𝐫𝐭𝐡 𝐨𝐟 や𝐧𝐨𝐫𝐭𝐡𝐞𝐫𝐧は北としているが、単に𝐧𝐨𝐫𝐭𝐡なだけじゃないかと。これを漢字に直すのは大陸や海洋といった最も大きい単位だけと決めたぞ……となった。𝐍𝐎𝐑𝐓𝐇 𝐀𝐓𝐋𝐀𝐍𝐓𝐈𝐂 𝐎𝐂𝐄𝐀𝐍は北大西洋としている。北島なのか、ノース・アイランドなのか?ノース・アイランドにするならヷンクーヷー島じゃなくてヷンクーヷー・アイランドにしないといけなくなる。……結局「ノースとう」にしてみた。𝐍𝐇𝐊は北島きたじまと言っている。外国の地名は習慣的に[しま]と読む場合でない限り普通は音読みするので、もし北島と書くのなら[ほくとう]とする方が適しているが、そうすると「北東」と混同するおそれがあるからあえて[きたじま]と読ませているのかも知れない。中国の地名を日本語で紹介するさい、ニュースやヷラエティ番組で「~~村」を[むら]と言っている事がたまにあるが、[ソン]と音読みする方が素直。川や河でも[セン]や[カ | ガ]。高校の時、世界史の先生はいつも淮河の事を[ワイガワ]と呼んでいた。別に現地語読みじゃないので絶対に間違いとは言い切れないが、普通は[ワイガ]。そのわりに黄河は[コウガ]で[コウガワ]とは言っていなかった。

 地名に含まれない方角ではなく、地名の中に含まれる方角の意味合いも漢字に直す場合、対象が英語だけというのも変な話で、そうなると世界中の地名の意味も確認しないといけなくなる。ノルとかノードみたいに別の言語で「北」の意味が含まれていたら、それも「北」にしないとおかしな話。規則的にするのであれば。しかし国名でさえ原語の意味を全て把握しているわけではないのに、さらに細かい地名まで意味を調べるのは面倒だしやるにしても𝟖𝟎𝟎以上となればすぐにはできないので、ノース島にしておこうと結論した。

 情報処理でも対象が限定されている中でルールを決めて何かをする場合、一部に適用したり一部の規則を変更するのなら、他も影響するのか否かを考え、そのあとで改めて変更の必要性や変更内容を吟味しないと、数が多かったり内容が複雑な場合は矛盾が出たり別のトラブルがあとで生まれるので注意した方が良い。政治家の施策や報道;解説;世論ではこの辺が無視されて特定の話題だけで良否を考え、別の部分に影響が及んだり整合性が取れなくなって全体的には非効率;お金の無駄遣いという結果を生み、面倒臭いから無視したり無かった事にする……そういう事が繰り返されているので、教育段階でもこの手のテーマは扱った方が良いように思う。特に小論;論述を扱う場合や論理性を身につけるとか高等教育とかリーダーを育てる教育を標榜する場合は必須だろう。逆に規則に拘り過ぎて柔軟性が無いとか遅くなるという場合もあるので、最終的には線引き;塩梅の問題になってくる。それを知るにはまず双方の視点;利点;欠点を押さえてみる必要がある。

 方向音痴の人と話していると、自分の住んでいる場所;知っている場所の東西南北を独自の感覚で設定している事が判る場合がある。本来北にある駅がその人の感覚では西にあったりする。街全体で北が西になってしまっているのなら、西だと思っていたものを北に認識し直してもらうか、話を聞く側で変換してやれば問題無いが、駅は北でなく西で、駅の近所にあるデパートは東に在って、南にある駐車場が東と主張するデパートの近所にある事になっている……と場所ごとにランダムだと予想のしようがなく、街全体としても地理的に整合性が取れない。論理面でも全体の整合性を考えずに部分変更を同時多発的に行うと同じ事が起こるので個人的にはそういった視点を論理的方向音痴と呼んでいる。最近話題の移民問題でもこれがみられるのでちょっと考えてみると面白い。また機会があれば、どういう不整合があるのか話題にしてみる。

 論理的方向音痴に関しては「大掃除①」でも話題にしている。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 09:45| 東京 🌁| 情報処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする