2018年10月14日

サッカー観戦

元サッカー日本代表の永島昭浩氏(54)が、2018年10月13日の日本対パナマ戦(3-0)中にサッカー用語の違いを解説したところ、正誤をめぐって疑問の声が相次いだ。



>解説したのは「クロス」と「センタリング」と「横パス」の違い。ボードを使って指摘したが、「適当すぎ」といった声がツイッター上であがっている。

>

>「知識ゼロで楽しむサッカー日本代表戦」の企画に登場。9月から日本代表戦の際に運用されており、駆け出しサッカーファンのために、素朴な疑問に毎回異なる専門家が答えていくというもの



 スポーツでもそれ已外のあらゆる物事でも、初心者が最初に戸惑うのは規則;慣習;言葉なので、興味を持って知ろうとする事は別に問題無いし、人と会話する際には用語の理解も必要になってくるが、実況や解説の話を理解する為なら別に知らなくてもいいだろう。ずっと聴いてればそのうち解かってくる。それで理解できなかったらいくら戦術や選手の知識を入れても展開を読んだりはできないだろう。

 単純に観戦するだけの話ならサッカーの場合、説明を受けておいた方が良いのは「オフサイド」。あとは知らなくてもなんとかなる。オフサイド已外で試合を理解する為に重要なのは用語や選手の個人情報よりも

①時間
②ボールの速度
③選手とボールの距離


 これだけを注目していれば今どういう状況なのか、これからどうなるのか?が読めるようになる。

 ①時間というのは、同じ出来事でも𝟒𝟓分や𝟗𝟎分や𝟏𝟐𝟎分という枠の中のどういう時間帯で起こったかによって重要性や今後の対応が変わってくるという事。サッカー已外でも時間制限のある競技では何かしらの意味が出てくる。

 ②ボールの速度というのは、それによって選手のできる事が変わってくるという事。小学生でも解る、時速𝟒𝟎㎞∕時で走るウサイン・ボルトとて時速𝟒𝟎․𝟏㎞∕時で転がるボールには絶対に追いつけない……この旅人算に出てくる単純な原理をサッカーでは露骨に体感する事になる。ボールの速度でできる事とできない事がある訳だが、観戦しているだけの人の場合、意外とここに頭が回らなかったりして、どうして点が取れないんだ?どうして守れないんだ?と感じる人が出てくる。見た目にはただ転がっているだけのボールなので。

 かといって、時速が数字上ボールを追い越せば何でもできるわけでもない。転がっているボールを全速力で追いかけた事がある人は解ると思うが、追いついたからと言って手や足を思い通りにボールへ伸ばせるわけではない。ヴァランスを保ちながら速度を維持する事に力を使ってボールをどうにかするところまで余裕が無いことになる。ボールに追いつく事だけでなく、速いドリブルでもそれは言える。誰もいない状態でもボールコントロールが下手な人がドリブルで速度を上げれば、ボールの方が速くなってそのうち引き離されたりつんのめって転んだりするだろう。自分で制御できる速度にボールを抑えるというのも技術になる。つまりその技術を超える速度のボールは制御ができない。転がっていようが飛んでいようが、ボールの速度によって展開が変わってくる。

 ③選手とボールの距離も同じ事で、どんなにゆっくり転がるボールでも遠ければ追いつけない。何人で囲んでいても取れない。逆に言えば相手選手が間に合わない遠い距離にあればどんなにゆっくりでもボールは取られない。相手選手が𝟐人いれば最も遠いのは𝟐人の中間地点になる。それが𝟑人𝟒人と増え、常に動く。その中で全ての選手から最も遠い「正解」を瞬時に見極められれば、最小のエネルギーでボールが運べる。その為に味方にパスを出す。すると「正解」の範囲がひろがる。相手選手は再び動いて「正解」の範囲を狭める。サッカーにしろ他の類似の球技にしろ基本的にこの繰り返し。その選手~ボール間の距離を作り上げる為の教科書的なパターンがポジションとか陣形で、その正解に最も近づける確率の違いが選手個人の能力になってくる。

 他に芝の状態とか審判の傾向とか会場の場所や応援の状況、天候、他会場の試合状況や過去の試合結果;成績ももちろん関係してくるが、初心者がそこまで一度に考えるのは大変だろう。とりあえず①~③だけ関心を持っていれば、選手やチームに関する情報は無くてもゲームは楽しめる。私はたまにサッカーの試合もテレヴィで観るし、土地柄会場でも観る機会は何度かあったが、選手の事はほとんど知らない。だから世界のトップ選手だろうが無名の若手選手だろうが全く偏見無く、その時の動きと配置で良否や展開を判断している。それでも特に困らない。どんな優秀な選手でも調子悪い時は普通だし、トップクラブでも詰まらない試合をする時もある。弱小チームでも良い時は良い。

 ちなみに世界トップクラスの攻撃型の選手は何が違うかだが、理論上の最適解を瞬時に見極め実行できる判断力;技術;速度も然る事ながら、理論上明らかに有利な守備の配置になった瞬間でもそれを強引に突破してしかも得点に結び付けられる点だと思う。これで得点されたらしょうがないと思う場面もたまにある。そういうのは本当に一握りの人だけだが。そこまでの天才扱いされるような人ではないもののトップクラスの秀才達は

・ほとんどミスをしない
・極たまにミスをしても同じミスを繰り返さない
・ミスによって不利な状況に陥ってもそれなりに対処して結果を出す
・チャンスは確実にものにする


という特徴があって、面白い事にこれは競技の枠を超えて共通する、さらにスポーツだけでなく勉強が得意な人にも言える、そして子供のころからこの傾向が見られるという点。天才と秀才と努力家は同じ結果を出しても過程は全く異なるところがあるのだろう。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 06:27| 東京 ☀| 保健体育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする