2018年08月21日

ゑいのためとしてゐをするとなしたり⑬

 なかなか面白おもしろ指摘してき紹介しょうかいされていた。




 ここで述べている圓札えんさつは𝟏𝟎𝟎𝟎円札えんさつ、𝟓𝟎𝟎円札えんさつといった紙幣󠄃しへい単位たんいことだろう。「圓」は「円」の旧字きゅうじ姓氏せいし名前なまえでもてくることがあるので基本きほんてき常用じょうよう漢字かんじ大方おおかた頭にはいっているひと追加ついかとしておぼえておいてそんい。

 木偏きへんに乙の「札」は音読おんよみでは[サツ]、訓読くんよみでは[ふだ]。一方いっぽう示偏しめすへんに乙の「礼」は「禮」の古字こじで、康煕こうき正字せいじ主体しゅたいとしたいわゆる旧字きゅうじ文章ぶんしょうなら圓禮となっているのが普通ふつう。もっとも、手書てがきでは「礼」や「禮󠄃」もおおく見かけるので絶対ぜったいに「禮」でないといけない訳ではないが。音読おんよみは漢音かんおんが[レイ]で呉音ごおんが[ライ]。仏教ぶっきょう用語ようごでは[ライ]がおおい。訓読くんよみは現在げんざいの「常用じょうよう漢字表かんじひょう」ではとく設定せっていされていないが、[うるわし]い;[うらら]か;[つら]なる等の字訓があるらしい。とにもかくにも、「札」と「礼」はなるもの。「𪴀」という字にかんしては音義おんぎ未詳みしょう、つまりみ方も意味いみかっていないらしい。

 最初さいしょこの指摘してきんださい、そういう地名ちめい名字みょうじでもあるのだろうか?とおもったが、変換へんかんて来なかったので『実在じつざい苗字みょうじ辞典じてん』にもいらしい。むしろ圓札えんさつという苗字みょうじてくる。一応いちおう実在じつざい不明ふめいふくほか苗字みょうじサイトもたってみたが、登録とうろくされていなかった。

 グーグル検索けんさくに「圓礼」をれてみると、「圓札えんさつ」の結果けっか大量たいりょうてくる。とは表示ひょうじされない。なんページかめくってみると、わずかに「圓礼」で引っかったサイトが見つかるが、文字化けやあきらかな圓札えんさつ姓の誤植ごしょくだった。グーグル側でも「圓札えんさつ」という認識にんしきがあってすで対応済たいおうずみだったのだろうか?

 したついでなのでれておくが、日本にほん生活せいかつするなら最低限さいていげん小学校でならう𝟏𝟎𝟎𝟎字ほどの漢字かんじ確実かくじつにおぼえておいた方がい。そして中高ちゅうこうならう字もふくめて合計𝟐𝟎𝟎𝟎字ちか常用じょうよう漢字かんじをおぼえておけば、生活せいかつこまことはほとんどいし、それ已外いがいらない字に出くわしてもその都度つどくなり調しらべるなりすればいい。すくなくともらなくて十分じゅうぶんわけは立つ。常用外じょうようがい漢字かんじらなくて馬鹿ばかにしてくるひとがいたらそのひとが「ざんねんないきもの」だと判断はんだんしてかまわない。一応いちおう𝟓𝟎𝟎𝟎字ほどっておけばほぼ完璧かんぺきだろうが、それでもマイナー漢字かんじ固有こゆう名詞めいしたりはするので、趣味しゅみでもかぎ完璧かんぺきというものはもとめる必要ひつようい。

 常用じょうよう漢字かんじには許容きょよう字体じたいふくまれている。いわゆる旧字きゅうじ近年きんねん旧字きゅうじというあつかいではなく普通ふつう𝟏ひとつの漢字かんじとしてじっているようだが、これにかんしては対応たいおうがきっちりしているので、漢字かんじ苦手にがて意識いしきひと余裕よゆうがあるひと常用じょうよう漢字かんじをある程度ていどおぼえた段階だんかい徐々じょじょ旧字きゅうじをおぼえていってもいいとおもう。旧字きゅうじ戦前せんぜん記事きじ書物しょもつときやくつだけでなく、旧字きゅうじ使つかった地名ちめい人名じんめい認識にんしきするさいにもやくつし、台湾たいわん香港ホンコン繁体字はんたいじとも共通きょうつうする部分ぶぶんおお外国語がいこくごにも対応たいおうできる。なにより旧字きゅうじてくる字形じけいことで、旧字きゅうじにはふくまれない漢字かんじ常用じょうよう漢字かんじふくまれない漢字かんじたいしても応用おうようが効いて、はじめてるような漢字かんじたいしても敷居しきいひくくする効果こうかがある。これが一番いちばんおおきい。ちなみに中学ちゅうがく高校こうこう大学だいがく入試にゅうし漢文かんぶん役立やくだてようという魂胆こんたん不要ふよう教科書きょうかしょ試験しけんではすべ新字体しんじたいに直してくれている。漢字かんじ検定けんていでは𝟏きゅうでないとて来ないみたいだが、ろくに使つかいもしない準𝟏級じゅんいっきゅう語彙ごい無理むりにおぼえるくらいなら先に旧字きゅうじをおぼえた方がやくつ。暗記あんき大好きだいすき負担ふたんにならないひときにしたらいい。

 いつごろおぼえはじめればいのかはデータをって一般いっぱんてき傾向けいこう把握はあくしないと断定だんていてきことえないが、漢字かんじたいする苦手にがて意識いしきいなら小中しょうちゅう学校の漢字かんじをほとんどおぼえたあたりから学校がっこうなら教科書きょうかしょ水準すいじゅん漢字かんじ並行へいこうしておぼえていってもかまわない。べつ常用じょうよう漢字かんじ完璧かんぺきにしてからである必要ひつようい。「まるまるもできないのに……をするなんて」という定番ていばん難癖なんくせをつけるひとてくるだろうが、絶対ぜったいはずせない基礎きそさえに付いていればあとは順序じゅんじょにこだわる必要ひつようい。できること興味きょうみのあることやくことからすこしずつはじめてけばい。「あなたは小学校の通知簿つうちぼを全科目かもく最高さいこう評価ひょうか卒業そつぎょうしたんですか?」と問われて「はい」とこたえられる人間にんげんなかまったくいないかいても極わずかだろう。東大生をさがすよりずっと大変たいへんはなし

 個人こじんてきには中𝟐の𝟑学期さんがっきぐらいからおぼえはじめた。きっかけは『大漢和だいかんわ辭典じてん』(以下いか、『大漢和だいかんわ』)の序文じょぶんが旧仮名遣かなづかいと旧漢字かんじかれていたからだったとおもう。中𝟐のときに『大漢和だいかんわ』の存在そんざいったが、学校がっこういてあったのがふるい版で、旧字きゅうじ;旧仮名かならないとみようにないものだった。常用じょうようするわけでもかったため面倒めんどうおもいながらも前後ぜんご文脈ぶんみゃくからおよそのてをければある程度ていど意味いみわかったのでそれでしのいでいた。しかし、卷一の冒頭ぼうとうにあった文章ぶんしょうを読もうとおもったとき、これは旧字きゅうじらないとはなしにならないなとかんじてやむを得ずおぼえることにした。同時期どうじきにワープロを使つかはじめて、日頃ひごろけない漢字かんじがたくさん収録しゅうろくされそれが手軽てがるに打ちせること三国志さんごくし関係かんけい興味きょうみってそれまで見たこともかったような漢字かんじ地名ちめい人名じんめい大量たいりょうこと影響えいきょうしている。

 ているだけで頭にはい便利べんり脳味噌のうみそわせていないが、かといってひたすらいておぼえる忍耐力にんたいりょくわせていないので、使つかっておぼえることにした。ワープロ用漢字かんじのコード番号ばんごうなどが収録しゅうろくされたちいさな辞典じてんったら旧字きゅうじとの対照たいしょう表も付いていたので、ワープロの操作そうさを覚える目的もくてきも兼ねてそれをうつして作成さくせい。これが当時とうじもの

20060509.jpg


 これで数枚のかみになったのでうすあつかいやすくなり、学校がっこうって授業中じゅぎょうちゅう暇潰ひまつぶしにおぼえたり確認かくにん使つかったりした。一度いちど全部ぜんぶはおぼえようとしても頭にはいらないため、とりあえず普段ふだんてくる漢字かんじ旧字きゅうじに直してみる。また、漢字かんじの小テストがしばしばあったので、旧字きゅうじがある場合ばあい解答かいとう欄に新字しんじ旧字きゅうじ𝟐ふたいて記憶きおく確認かくにん使つかっていた。先生せんせい旧字きゅうじらなかったらしく採点さいてんはしてくれなかったが、怒りもしなかったので返却へんきゃく時に自分じぶん採点さいてんしてつづけていた。結局けっきょく中学ちゅうがく卒業そつぎょうするころには普段ふだんてくる漢字かんじ旧字きゅうじ大方おおかた頭にはいっていた。

 漢字かんじ使つかわないとわすれるので使つか機会きかいつくる。そのため、高校こうこうはいってからだったとおもうが、使つかい分けをはじめて意識いしきてき旧字きゅうじ使つか機会きかいつくった。漢文かんぶん授業じゅぎょうではすべ旧字きゅうじ使つかう、世界史せかいし日本史にほんしむかし地名ちめい人名じんめいには旧字きゅうじ優先ゆうせんてき使つかうといった規則きそく設定せってい。急いでいるとき面倒めんどくさときはそのかぎりではない。もちろん定期ていき試験しけん模試もし解答かいとう用紙ようし提出ていしゅつ書類しょるいなどはちゃんと新字しんじ使つかう。

 高校こうこう卒業そつぎょうしてからはとく意識いしきはしていないが、いまいままでとくわすれてこまったという記憶きおくい。パソコンでは漢字かんじ利用りよう環境かんきょうがワープロ専用せんよう時代じだいより柔軟じゅうなんになった関係かんけい使つかいやすくなったこともあって、もうかんがえる事使つかい分けている。旧字きゅうじ追加ついかして旧表記ひょうきというものがあるのをったことで、そちらも徐々じょじょにおぼえていったが、これはいたのではなく単語たんご登録とうろくをして適宜てきぎ使つかっているうちに頭にはいった様子ようす。ワープロやパソコンを使つかはじめると漢字かんじけなくなるとわれることがあって、確かにたまに手書てがきをすると「あれ?どうだっけ?」となることはあるが、個人こじんてきにはわすれる量よりおぼえた量の方が圧倒あっとうてきおおいので、使つかい方次第しだいだとかんじる。字形じけいかんしてはわすれることがなかなかい。最近さいきん篆書体てんしょたい楷書かいしょしたような特殊とくしゅ字形じけいしたものだからそれをおぼえるのには四苦八苦しくはっくしているが。さすがに最初さいしょかないと頭にはいらないよう。久しぶりに漢字かんじ初心者しょしんしゃ気分きぶんを味わっている。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 23:56| 情報処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする