2018年03月11日

月は地続きだ、誰か走ってでもグラナダに向かわせろ❢増援が要る❢②

 今日は宝暦はちのへ
八戸
東方沖地震𝟐𝟓𝟓周年、嘉永小田原地震𝟏𝟔𝟓周年、昭和石垣島近海強震𝟔𝟎周年、そして東日本大震災のきっかけになった東北地方太平洋沖激震と一連の大きな余震から𝟕年。

 災害が起こってそのあとあれこれ対策がなされるが、様々な通信機器・機械の準備にお金がかけられている様子は、懸念が無いこともない。基本的に大地震では電気が落ちる。物が倒れる。最悪建物が歪んだり潰れたりする。使えないという前提で考えておかないといけない。実際、鬼怒川の洪水でも東北地方太平洋沖激震でも非常電源が浸水して使えなかった。罹災者のスマホは水没か電池切れで早い人は当日、もっても2~3日だった。𝟐𝟎𝟎𝟕年﹦平成𝟏𝟗年の新潟県中越沖烈震でも柏崎刈羽原発敷地内の自衛消防団と連絡がうまく取れず火災がしばらく放置されていた。それどころかモクモクと黒い煙が上がっている様子が映像にはっきり映っていたのに実況をしていたアナウンサーは何も無いと伝えたくらい。

 表題に関して、補足ではなく表記そのものについて本文で触れることは少ないが、今回の場合は表題の表記そのものが主題となる。この言葉の概念は重要だろう。

月は地続きだ、誰か走ってでもグラナダに向かわせろ❢増援が要る❢


 この台詞は𝟏𝟗𝟖𝟓年﹦昭和𝟔𝟎年放送のアニメ『機動戦士ゼータ
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ガンダム』で、窮地に陥った主人公の上司が苦し紛れに言ったもの。グラナダはスペインの都市ではなく、月の裏側に建設された架空の都市だが、ここではどうでもいい。要するに、連絡手段として究極的には「走って行く」という原始的な手法は頭の隅に置いておくべきだということ。連絡がつかなかったり孤立したり様々な状況が起こるだろうが、結局のところこれが一番強い。そしてそのためには道を知らないといけないし、道中にどういう危険が予想されるかも知らないといけないし、何を持っていくべきか、何を伝えてくるべきかも考えておかないといけない。急場で混乱している中、何人をその任務に割くのかも考える必要がある。一人でかまわないのか、もし一人ではたどり着けなかったらどうするのか?伝令は単純なようでいて奥深い仕事でもある。

 ガンダムでも他の物語の台詞でも、個人的には名言だと人に紹介するようなものはあまり持ち合わせていない。印象に残る言葉はあってもそれは単に私自身が他の気にも留めなかった様々な情報に比べて多少記憶に残った程度だし、台詞の一言一句に名言を期待して一喜一憂することもあまりなかった。特に、アニメでそういうものを期待して観ていたわけでもないので。ガンダムは物心ついた頃から見ていたもので、小さい頃は意味は分かっていなかったろうし、ある程度意味を考えるようになった小学校中学年以降でも、内容・価値観・意図に対して何らかの感想があったものの、台詞そのものを珍重して連呼する発想は無かった。園児児童が変身の合言葉や必殺技の名前や呪文の類を唱えるのとは全く違うものだろう。友達と話題にする時でも、前日の話に出て来た台詞を誰かが真似て笑うといったことはあったろうが、賞味期限はせいぜい数週間だったろう。何年もするようなものじゃない。なので、大人になってから、特定の台詞が執拗に繰り返され、それで盛り上がるというのには驚いた。同じものを見ていても、観方が違ったんだろうなと感じる。私がガンダムの中で敢えて言葉を挙げるなら、上記の言葉かなと思うが、これを名言として他で話題にされているのを耳にしたことは一度もない。

 もう少し大きい話をするなら、これはアニメに限らずもっとひろく一般に、共感の名の下に名言ブームになっている。最近は少し落ち着いたような気もするが、𝟏𝟎年くらい前から数年前までは特に酷かった。ろくに本を読まない私でも感じるのは、感動の閾値の低さや思慮の無さ。感動の閾値は小さい子と高齢者が低いという特徵があるものの、そういう枠に入らない年代だと、単に当たりの少なさや他人から言を供給されることに頼って自分で考えていないんじゃないか?と思えたりもした。あるいはどうやら、劣等感からそういう台詞を言ってみたいという人も一部にはいるらしい。さすがに大人になってからそういうのはちょっと遅いので、十代のうちにたっぷり触れて、少々すごそうな言葉に出くわしても動じない程度に慣らしておいた方が良いんじゃないかと思う。格言・故事成語を専門にした本や辞書はたくさん出ているし、国語便覧や国語辞典、漢和辞典にも沢山載っているので、授業中の良い暇潰しになるだろう。最終的には権威から授かって連呼するのではなく、その言葉と対等に議論できる段階にならないといけないし、消化して自分自身の言葉でつむぎだせるようにならないといけないだろう。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 22:57| 情報処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする