2018年02月02日

アナがあったら入りたい雪の女王

 前回、『キングダム』というアニメ作品に登場する主人公の信は、姓を持たないと書いたが、一応第𝟏話で李信と名前が出てきているらしい。漫画の方は読んだことないので知らなかった。今日何となくウィキペディアを読んでみたら書いてあった。史実の李信の項目も読んでみたが、出典がちゃんと書いていなかったので一応補足しておくと、《史記》『白起王翦列伝』第十三「王翦列伝」に李信は登場する。以前漫画の作者が𝐓𝐕で紹介されていたが、部屋の本棚に新釈漢文体系の『史記』がならんでいた。せっかくなので漫画やアニメが気に入った人はそういうのも読んでみたらいいと思う。アニメはわりと現代風の青春ドラマっぽい語りの多い作品だが、『史記』は歴史書なのでもっとあっさりしている。他に文庫でも『史記』は出ている。新釈漢文体系のいいところは、白文・書き下し文・和訳の𝟑つが併記されている点だが、ハードカバーで持ち運びには不便。まぁ今はばらして吸い出して電子書籍化してしまえるという便利な時代だが。私も何冊か持っているが、そのうちそうするつもり。

 ということで、言葉つながりで今日は言葉の小ネタ集でもしようかと思う。今時、ネットで検索すれば何でも出て来る……と思っている人も年齢にかかわらずいるようだが、個人的には𝟐𝟎年ほどインターネットを使ってきて、情報が出てこず困った事が何度もあるので昔から万能だとは思っていない。それでもこの数年、出てこず困ったことは以前よりは少なかったので、もう、マイナーなことを調べようとしない限り困ることはないかなと思っていたが、そうでもなかった。

 気象情報で注意報や警報、近年は特別警報なんてものもある。私が子供のころもすでにあったが、途中で呼び方が変わったことがあった。𝟐つ記憶しているのだが、なんとなくグーグルで検索してみたら、𝟐つ変わったことが書かれている記事は出て来た。問題ないかのように思えるが、その𝟐つは私が想定したものとは違った。

 𝟏つは乾燥注意報。もともと異常乾燥注意報と呼ばれていたのが、異常が取れた。いつだったかまでおぼえていなかったが、𝟏𝟗𝟖𝟖年﹦昭和𝟔𝟑年𝟎𝟒月𝟎𝟏日から変更だったらしい。

 もう𝟏つは低温注意報。これももともとは異常低温注意報だったらしい。しかしこれは私は記憶していなかった。私の住んでいた地域ではなかなか使われない注意報だったからだろう。

 私が記憶していた𝟐つ目は、雷雨注意報。雨が降っていなくても雷が鳴ることはあるとして雷注意報に変わったはずだが、グーグルで雷雨注意報と入れても上位数ページには全然出て来なかった。私の記憶違いだろうか?

雷雨注意報


 似たような時期でふと思い出して検索してみたら、わずかに引っかかったものもある。それが『スーパーツインビウスグニスパレンジャーマッピーフォースくんの塔ブラザーズ』。

スーパーツインビウスグニスパレンジャーマッピーフォースくんの塔ブラザーズ


 漫画やゲーム関係の話はネットでも話題が多いのでもっとたくさんあるのかと思ったら意外と少なかった。ウィキペディアにも項目が無いようなので一応触れておくと、ファミコン時代のゲームソフトを紹介する小さな本、ケイブンシャの大百科シリーズだったか忘れたがそれと同じサイズなので、𝐀𝟔判くらいだと思う。そこに掲載されていた短編漫画に出て来る理想のゲーム作品かなにかの名前だったと思う。当時の人気ゲーム𝟏𝟎本の名前をくっつけたもので、

スーパーマリオブラザーズ』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟔𝟔
ツインビー』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟗𝟗
『ゼビウス』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟐𝟓
ーズ』𝐅𝐂𝟎𝟏𝟎𝟏
スパルタンX』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟒𝟕
『チャレンジャー』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟕𝟏
マッピー』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟐𝟕
『スターフォース』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟒𝟗
『忍者くん∙魔城の冒険』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟒𝟐
『ドルアーガの塔』𝐅𝐂𝟎𝟎𝟔𝟎


になる。うしろの数字は作品が出た順番。公式の番号ではないが、発売日順に入れてある。ファミコンのソフトは全部で𝟏𝟎𝟎𝟎本以上あるので、𝟏𝟎𝟏以下の若い番号ばかりというのは、それだけ初期だということがわかると思うので削らずに残しておいた。

 このお話は同級生が持っていた本に出ていたもので当時仲間内では人気の名前だったのだが、グーグルでもほとんど出て来ないところ、知っている人は極めて少ないのかも知れない。同じ本をのちに別の友達からもらったのだが、今でも手元にあると思う。なのでもっと詳しい情報を提供することも可能だが、さすがに需要はなさそう(笑) ちなみにゲームの内容はマリオが戦闘機のソルバルーに乗って敵をやっつけにいくみたいなものだったと思う。のちに『コナミワイワイワールド』𝐅𝐂𝟎𝟑𝟎𝟒というコナミ製ゲームソフトのヒーロー大集合的なゲームソフトが出ているが、それと似たようなコンセプト。当時そういうのは珍しかったが、今ではコラボレイション、略してコラボと呼ばれてゲームに限らずいろいろなジャンルでさまざまな商品や企画が登場する時代になった。今の子供はそれを「ふつう」の感覚で接していることになるが、昔と同じように興奮したり話題になったりはするのだろうか?それとも「あ、そう」で終わるのだろうか?

 同じく似たような時期に友達から教えてもらった替え歌で、「上野発の夜行列車、降りたらコケた」というものがあった。そこだけ教えてもらったので続きは知らないのだが、それも検索してみたら、グーグルでもなかなか引っかからなかった。

上野発の夜行列車、降りたらコケた 津軽海峡・冬景色


 わずかにあるので記憶違いというわけではないようだが、これもほとんど知られていないのだろうか?私は周囲に演歌を聞く人がいなかった関係で演歌にはあまり馴染みがなく、「津軽海峡冬景色」に関しては元歌よりも替え歌の方を先に知った。正確には「津軽海峡・冬景色」と中黒が入るのだと知ったのはつい先日。もっと前から𝐓𝐕でなんとなく目にはしているが、表記の違いは考えていなかった。

 替え歌は続きを知らなかったので個人的にちょっとずつ足していったのだが、替え歌として考えるまでもなく、自然と入ったフレーズもある。まず、原詞はこちら。

津軽海峡・冬景色 作詞:阿久悠


 この冒頭が替え歌にされている。なので続けて、

上野発の夜行列車、降りたらコケた
青森駅の雪は血まみれ
北へ帰る船をたが
え 朝目覚めたら
そこはウラジオ ロシア連邦


 有名な曲なのでちょくちょく𝐓𝐕でかかることから、何度も耳にしているうちに歌詞の断片だけが頭に残り、その断片を埋めるようにして自然とこうなった。


 それとは別途にこの曲で気づいたことが𝟐つある。𝟏つは、

ビビディ・バビディ・ブー 作詞:𝐉𝐞𝐫𝐫𝐲 𝐋𝐢𝐯𝐢𝐧𝐠𝐬𝐭𝐨𝐧


 この曲って津軽海峡冬景色で歌えるよなと。人間考えることは変わらないから今時ネットで検索したらそういうネタは山ほど出ているだろうと今日検索してみたら、意外と少なかった。

津軽海峡・冬景色 ビビディ・バビディ・ブー


 動画もあったが、聴いてみたら、「上野発の夜行列車、ビビディ・バビディ・ブー」のように、各フレーズの最後をビビディ・バビディ・ブーに置き換えることを繰り返すというもので、私が想定していたものと違っていた。私が頭に浮かんだのは、

サラガドゥ~ラ メチカブ~ラ ビビディ・バビディ・ブー
ああ津軽海峡・冬景色


だったので。


 もう𝟏つはこちら。

卒業 作詞:尾崎豊


 有名な曲らしいが、私は本人現役当時は全然知らなくて、亡くなってから𝐓𝐕で大特集されていたことから知った。そして彼がとりあげられると決まってこの「卒業」という歌が流されるのだが、それを耳にして、「これって津軽海峡冬景色だよね」という感想を持った。なので自然と、

行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
ああ津軽海峡・冬景色


となった。ここに「ビビディ・バビディ・ブー」が加わると

夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
サラガドゥ~ラ メチカブ~ラ ビビディ・バビディ・ブー
ああ津軽海峡・冬景色


となる。ちょっとアブない人っぽい(笑) 夜の校舎の歌詞の方が採用されているのは、単に私が歌の断片でそちらの方が耳に残っただけの問題。


 こちらの方は多少多めに検索にひっかかるのだが、意外と新しい記事ばかりだった。もっと古くから知られているのかなと思っていたが。

津軽海峡・冬景色 卒業 夜の校舎


 せっかくなので全󠄃部足して間を埋めるとこうなる。

上野発の夜行列車、降りたらコケた
青森駅の雪は血まみれ
北へ帰る船をたが
え 朝目覚めたら
そこはウラジオ ロシア連邦
私もひとりスホーイに乗り
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
サラガドゥラ メチカブラ ビビディ・バビディ・ブー
ああ津軽海峡・冬景色


 原曲ではサビのフレーズ前半は繰り返していないのでカラオケで歌うならビビディ・バビディ・ブーを𝟐番に回すことになるだろうが、他人に披露するネタとして考えたわけじゃないので𝟐番までは作っていないし、人前で歌ったこともない。そういえば、漫画『ドラゴンボール』に登場する魔導師親子と魔人の名前はこの「ビビディ・バビディ・ブー」からとっているのが明らかだが、外国の人はそれに気づいているのだろうか?ギニュー特戦隊も日本人なら乳製品の名前から取っていることがわかりやすいのだが、外国語に翻訳するとギニューと牛乳などはわからないかも知れない。サイヤ人もフリーザ一味も、亀仙人たちも、その他多くの名前が何かしらのわかりやすい語源があるが、日本人にとってわかりやすいだけなのか、世界のどこでも日本語以外の語源ならわかりやすいのか、どうなのだろう?

 比較的最近のものだと、この曲で別の歌を思い出したことがあった。

レット・イット・ゴー~ありのままで~ 訳詞:高橋知伽江


 「津軽海峡・冬景色」と「卒業」のようにメロディーからして似ているというわけではないのだが、よく耳にするサビの部分を聞いてると思いだした曲があって、なぜ思い出したのか比較していたら、歌えることも気づいた。それがこれ。

キン肉マン𝐆𝐨 𝐅𝐢𝐠𝐡𝐭❢ 作詞:遠藤正明


 サビの手前部分、アナ雪のサビのメロディーでも歌える。両方くっつけるとこうなる。

ありのままの 姿見せるのよ
走る すべる 見事に ころぶ


 逆にして前半キン肉マン、後半アナ雪にしても問題はない。𝟑文字区切りを基調とした言葉のならびだから入れ替えられたのかもしれない。日本語として乗りやすい言葉のならびであるのであれば、他にも入れられる歌はあるのだろうが、今のところ私は頭に思い浮かんでいない。

 ちなみにこの件はグーグルではまったくひっかからない。

レット・イット・ゴー キン肉マン



 その代わり歌詞の盗作騒動というのがあったらしいことが出て来る。詳しい経過は知らない。


 盗作かどうかは知らないが、そっくりなフレーズがある曲も最後に紹介しておく。𝟏𝟗𝟗𝟎年﹦平成𝟐年から𝐓𝐕で放送されていた『世にも奇妙な物語』という、一応ホラーになるのかな?短編ドラマシリーズがあった。ホラーといってもそれほど怖いものではない。内容は横へおいておくとして、このドラマの主題曲。ウィキペディアによれば「ガラモン・ソング」というタイトルらしい。

ガラモン・ソング 作曲:蓜島邦明



 この繰り返される主題とそっくりなものを数年前にたまたま耳にした。それがこちらの曲の、間奏部分。

𝐒𝐨𝐧𝐠 𝐨𝐟 𝐭𝐡𝐞 𝐆𝐨𝐥𝐝𝐞𝐧 𝐄𝐠𝐠 作曲:𝐉𝐢𝐦 𝐒𝐭𝐞𝐢𝐧𝐦𝐚𝐧



 この曲はミュージカル『モア・ザン・ユー・ディザーヴ𝐌𝐎𝐑𝐄 𝐓𝐇𝐀𝐍 𝐘𝐎𝐔 𝐃𝐄𝐒𝐄𝐑𝐕𝐄』の一曲で、𝟏𝟗𝟕𝟑年﹦昭和𝟒𝟖年の作品。なので時間的にはこちらが先になるのだが、ただ、オフ・ブロードウェイで上演されていた作品で、ものすごく有名でロングランされている作品というわけでもなく、この時代にニューヨークへ行っていた日本人はとても限られる。タイトル曲を除いてレコード化もされていないと思う。これを作曲者が直接聞いたことがあったとは考えにくい。共通のモティーフとなった別の作品があるのか、たまたまそっくりだっただけなのか、本当に盗作なのかよくわからない。

 別の可能性として似たようなものを想像すると、ないこともない。ピアノを習っていたことがある人は懐かしいと感じるかも知れないが、ブルクミュラーという教本に「アラベスク」という曲がある。

𝐋❜𝐀𝐫𝐚𝐛𝐞𝐬𝐪𝐮𝐞 作曲:𝐉𝐨𝐡𝐚𝐧𝐧 𝐅𝐫𝐢𝐞𝐝𝐫𝐢𝐜𝐡 𝐅𝐫𝐚𝐧𝐳 𝐁𝐮𝐫𝐠𝐦ü𝐥𝐥𝐞𝐫


 こちらは全く同じ上行と下行の組み合わせではないが、短い上下行のフレーズがわずかな休止をはさんで繰り返されるというのは似ている。「アラベスク」というのは「アラビア風」という意味なので、アラブ音楽には似たような形のものがあるのかも知れないが、私は今のところ「世にも奇妙な物語」を連想するようなアラブ音楽に出くわしたことはない。ちなみにアランフエス協奏曲第2楽章の有名なフレーズ、日本でいえば必殺仕事人のフレーズとして知られるが、あれはウードやサントゥールを使ったアラブ音楽を聴いてみると、似たようなフレーズがちょくちょく出て来る。これはアランフエスのイメージと、イベリア半島がイスラーム王朝支配下だった時代も数百年あったこととが関係している。

 ウードは日本で言えば琵琶と共通の祖先をもつ楽器で、ヨーロッパのリュートの前身とされる。今の日本で琵琶はほとんど弾かれなくなってしまったが、アラブ音楽では今でも使われており、以前サッカーの試合でエジプトチームの応援団が会場でかき鳴らしているのも𝐓𝐕に映っていた。音を響かせる部分に革を張った楽器ミズハールと区別するために、木を意味するウードと名付けられたという伝説が残っているが、英語で木材を意味するウッド𝐰𝐨𝐨𝐝という単語と語源は同じなのだろうか?この疑問もまだ解決していない。

posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 01:22| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする