2017年10月31日

平時と急場の情報処理

 個人的にはウィンドウズ𝟖、𝟖․𝟏、𝟏𝟎と一応順番に導入はしていたものの、使いにくかったので入れただけ、実質的に使い始めたのは𝟏𝟎の無料アップデート期限直前頃から。𝐖𝐢−𝐅𝐢通信となると𝐯𝐞𝐫․𝟏𝟔𝟎𝟕以降でしか使っていないので、いつからそうなっていたのかよくわからないが、通信方法として「📶𝐖𝐢−𝐅𝐢」と「✈機内モード」がある。

 何の説明を読まずとも✈機内モードというくらいだから飛行機の中で使うのだな、通信を制限するのだなというのは想像がついた。しかし、📶𝐖𝐢−𝐅𝐢のボタンを押して接続を切ってしまっても同じことでは?とも思った。

 しばらくして、✈機内モードを表示させていてもネットが出来ることがわかった。電波の出力を弱めるだけで通信を切ったりはしないのか?と思っていたが、アップデートしているうちに、ネット接続中に✈機内モードにすると通信が切れるようになった。先に✈機内モードを入れてからネットに接続する分には問題ない。やはり📶𝐖𝐢−𝐅𝐢との違いがわからない。

 ネットで検索してみると、✈機内モードでは全ての電波通信:インターネット;𝐆𝐏𝐒;ブルートゥース(𝐁𝐥𝐮𝐞𝐭𝐨𝐨𝐭𝐡, 以下単に青歯)が遮断されるらしいことが書かれている。単に𝐖𝐢−𝐅𝐢接続を切っただけでは𝐆𝐏𝐒や青歯は切れないので、実は✈機内モードの方が強力な制限らしい。しかし青歯を切ったら青歯接続のキーボードが使えなくなると思ったりする。まだ飛行機の中でパソコンを使ったことが無いので使い心地やどの程度の注意があるのかはよくわからない。電子機器利用𝐎𝐊のサイン等あったろうか?ベルト着用のサインが切れたら実質的に自由なので電子機器の利用はそれ以降になるのだろうか?例えば東京↔大阪のような短距離路線だと、自由時間は短い場合𝟐𝟎分ほどしかないので動作の重い端末を使うと起動や待ち時間で半分使ってしまいそうだ。うっかり自動アップデートでも始まってしまったら全く何も出来ない。

 この自動アップデートやあるいはウィルス対策ソフトの定時スキャンなどはけっこう興味深いのだが、実際どうなのだろう?営業や講演、授業、会議などでパソコンを使って説明をしている最中に突然始まってどうにもならないというトラブルは常にどこかで起こっているのだろうか?私はまだ遭遇したことないが、モバイルが当たり前の時代になって以降は逆にパソコン必須の現場に居合わせる機会がほとんど無いのでよくわからない。プレゼンテーションなどは短いと𝟏𝟎分くらいしかもらえないので、端末のトラブルや動作の緩慢に巻き込まれたら持っていないのと一緒じゃないかと思う。慣れた人なら事前に対策をしっかりとしていたり、バックアップを用意しているだろう。詳しい人ならトラブルの対処もその場で出来るかも知れない。しかし世の中パソコンに詳しい人ばかりじゃない。買った・支給されたままの状態で使っている人も少なからずいるんじゃないかと思うし、突然何かが動き出したとしても、どうしていいかわからない人だって多そうだ。突発事態での対処能力は平時のものと違うので、普段優秀でも緊急時には極端に情報処理力が落ちる人もいる。「パニック」「混乱」「頭が真っ白」といった類。逆に情報処理力の低い人が急場で高くなるという事例はちょっと思い当たらないが、ひょっとしたらいるのかも知れない。

 𝟎次元的思考の人が陥りやすい判断ミスで思い当たるのは、「それ以外」の想定力不足や許容力不足。平時でも急場でも大して変わらない人がいる。そして、普段より更に高くなる人がいる。処理方法を変える人もいる。想定力不足や許容力不足の人はこれらの不変化や変化を、「無理している」「混乱している」と解釈する。ここで大前提が違った道を行くので、以後のコミュニケーションに障害が起こる。これは評価ミスやデマの発生原因にも通じる。

 普段より更に高くなる人というのは、もともと低くはないが、普段は抑えている人が本来の力を発揮した場合が思い浮かぶ。「抑える」というと「無理をしている」「本当の自分をさらけ出していない」「他人を馬鹿にしている」という負の側面を安易に持ち出す「分析」「推理」が「共感」を得やすいようで、共感絶対主義の社会ではそれが正義となるのだろうが、当然反対も考えられるわけで、「無理はしていない」、「本当の自分そのもの」、「他人を意識していない」状態で行うという選択肢も出て来る。また、意識的に行っていても、「合わせている」という場合もある。マラソン選手が趣味のランニングに付き合うなら、速度や距離や頻度は当然趣味の人に合わせて抑えるだろう。大人が子供と遊ぶ時だって話し方や力加減や内容は調節するだろう。それと同じこと。必ずしも「見下している」「計算している」「何か意図がある」といった要素に限定出来るとは限らない。実力の有無とプライドの高低はそれぞれに組み合わせを持って𝟒通り出来るので、意図せずやっていても負の側面を優先的に持ち出すことを好む人の分析結果には注意がいる。

 処理方法を変えるというのは、通常の遣り方では対応出来ないのを知っていたり、その場で判断したり、訓練されていたりして、別の対応方法に切り替えるということ。火事はわかりやすい例だろう。小さな火なら消そうとするかも知れないが、これは自分ひとりだと対応できないと思えば人を呼んだりするし、消そうとするよりも逃げた方が良いと判断することもあろう。そしてそれらの判断は知識として消す方法や逃げるべき規模・タイミングを知っている人もいれば、知らなくても状況をみて判断する人もいるし、訓練の経験があって火災のときはこのように行動すべきと身についている場合もある。同じことは他のあらゆる行動や情報処理にも言える。暗記して試験通っても役に立たない云々の話は、訓練は出来ているが、訓練していない状況での知識不足や判断力不足、あるいは平時の素の能力不足という話になる。

無意識に変わる場合
平時は高い ➝ 急場では更に高い
急場でも高い
急場では低い
平時は普通急場では高い
急場でも普通
急場では低い
平時は低い急場では普通
急場でも低い
急場では更に低い

意図的に変える場合
平時は単法 ➝ 急場では複法
急場でも単法
平時は複法急場では単法
急場でも複法


 最低でもこれくらいの分岐は生じることになる。以前「脳科学界のギレン・ザビ」で、心理学を学びたいなら心理学の本は読むな、まずは身の廻りの人間を見ろといった類の話題をしたと思うが、こういうこと。心理学でも性格判断でも適性判断でも人物評でも、常にここまで分類してものを考えているわけではないし、特定の人間に対する評価でこういった点を想定している人はなかなかお目にかかれるものではない。しかし現実の世の中でいろんな人と接していれば、「そんなに単純に言えるのか?」「こういう人もいたけどな」と、理屈で考えるまでもなく直感的に違和感を覚えることが出来る。その違和感は事実を元にしている分、「なんとかして欠陥を指摘してやろう」といった恣意的なものとは違って無理がなく、また多数の人が共感を持っていたり通説となっていたり肩書を伴っていたものが出所の判断に対してでも、疑問を持ち、それを解明するに当たって強い自信になる。

 急場での対応には他に「慣れ」という要素もある。𝐈𝐓の専門家や技術者、好き者が集まる場では、少々パソコンにトラブルが起こって画面が止まっても「またか」「よくあること」として軽く受け流される。体験や情報が共有されているということだろう。かえって詳しくない人に混じった方が、「どういうことだ!」「準備がなってない!」と怒り出す人が出て来るかも知れない。「依頼が殺到して対処が遅れている」だと怒るのに、「台風が来ているので遅れている」だと意外と「しょうがないね」で許されることが多かったりするのも同じことだろう。前者はその現場を知らないと想像がつかない・共感出来ない人の割合が高くなり、後者は比較的多くの人が体験を共有していたり情報を目にして共感を得やすい。中には利己主義的で他人には厳しい人もいるが。

 かといって急場にあまり慣れてしまうのも問題かも知れない。東日本大震災の発端となった東北地方太平洋沖地震が起こったのは平日午後だったので様々な場面の映像が残っているが、地震の専門家が集っている会合でさえ、反応が鈍い様子が残されている。日本人は少々の地震には慣れている・群集心理が働いているというのはあるにせよ、専門家としての実力が最も試される場面ではある。現に天井が崩れて死者が出た場所もあった。地震のような突発的に起こるものの対処は日頃の小さな地震で意識的に体を動かしたり情報を取ったりする癖をつけて慣らしておかないと、幾ら急場で情報処理力が増加するタイプの人でも、時間的に間に合わない事になりかねない。

 一方で冷静な判断力を失って泣き言をいい続けている映像も残っている。「右往左往」という言葉があるが、漫画・アニメ等で「どうしよう、どうしよう」と右に左に行ったり来たりする行動が、単に創作表現ではなく実際に起こるのだというのもあの時身近で目にして知った。他に「驚いて気絶する」「地団駄を踏む」といった場面・言葉も、子供の頃は単なる誇張された表現であって実際のものではないと思っていたが、大人になってから実際に映像や現実として目の当たりにすることで、本当にあると知った。漫画・アニメ・小説・映画・芝居といった類は、たとえリアリティのある表現だったりノンフィクションや実話と銘打っているものであっても、それが現実であると認識して育つのは、事実と虚構の区別が曖昧になって危険なことだが、あくまで娯楽として造られた虚構であるという前提を持って育つ分には、あとになって虚構の中に散りばめられた現実や本質が浮かび上がり、有益な情報となりうると個人的には感じている。

 話を最初に戻すが、ウィンドウズでは「✈機内モード」でもネット接続が可能で、𝐆𝐏𝐒や青歯の電波を遮断するという機能を知ってふと思った。これは考えようによっては簡単なセキュリティ対策として使えるなと。𝐆𝐏𝐒や青歯接続の外部機器を使わないのであれば、✈機内モードをオンにしておくだけで、不正な接続を防止出来る。私はこれらの機能を全然使っていない端末では別のソフトや設定でオフにしているが、偶に利用することがある端末では一々項目を呼び出してオンとオフを切り替えるのが面倒だと感じていた。しかも使うのは偶になので場所を忘れてしまう。𝐆𝐏𝐒は内蔵カメラで写真を撮ったりすると情報が画像データに記録され、それをネット上にアップロードした場合、場所がピンポイントでわかってしまうトラブルも起こっているが、逆に撮影場所を正確に示したい場合には便利な機能でもあるし、地図で居場所を確認するのにも使える。簡単にオン・オフを切り替えられるのが良い。そこで✈機内モードを常にオンにしておき、必要な時だけオフにすれば、簡単に切り替えられるのでは?と思った。

 試しに青歯接続のキーボードを用意し、動作を確認した上で✈機内モードにしてみると、たしかにキーボードは反応しなくなる。しかしネットは使える。𝐖𝐢−𝐅𝐢接続が弱くなるような制限は特に感じていないので、暫くこれで運用して様子をみてみようと思う。うまく行くのなら便利な機能だ。これで𝐖𝐢−𝐅𝐢接続のオン・オフを簡単に切り替えられるショートカット・コマンドがあればもっと便利になるのだが。既製品の場合、メーカーによっては用意されているが、無い場合は一発で切り替える方法を今のところ発見できていない。ずっと繋ぎっ放しの人もいるようだが、不要な時は切っておくというのも、簡単で効果の高いセキュリティ対策になる。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 19:00| 情報処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする