2018年08月13日

大前提が当たらないと小前提を幾ら変えても永遠に当たらない

 大阪府警(おおさかふけい)富田林(とんだばやし)署の留置場(りゅうちじょう)から犯人(はんにん)が逃走(とうそう)した件で「警察官(けいさつかん)の少(すく)ない日曜日(にちようび)を狙(ねら)ったというのはあるか?」とのキャスターの質問(しつもん)に「何ヶ月(なんかげつ)も拘留(こうりょう)されている。留置(りゅうち)担当官(たんとうかん)の動(うご)きを彼(かれ)らは全(すべ)見ています」といった内容(ないよう)の無茶(むちゃ)苦茶(くちゃ)な解説(かいせつ)やっている﹫𝐓𝐁𝐒(ティービーエス)。記者(きしゃ)だろうか?

 見ている人(ひと)が多(おお)いというデータはあるのだろうか?あったとして今回(こんかい)の彼(かれ)もそうだと言(い)える根拠(こんきょ)は何(なん)だろうか?分析力(ぶんせきりょく)の低(ひく)い人(ひと)だというのが判(わか)る。仮(かり)に捕(つか)まって本人(ほんにん)もそう言(い)ったとしてこれではたまたま当っていたとしか言(い)えないし、そうでなかった場合(ばあい)に全(まった)く見当(けんとう)違(ちが)いの分析(ぶんせき)を以降(いこう)続(つづ)ける事(こと)になる。こういう分析(ぶんせき)はやってはいけない。あくまで確実(かくじつ)に分かっている事(こと)を積(つ)み上(あ)げていくのが情報(じょうほう)処理(しょり)の基本(きほん)で、選択肢(せんたくし)が生(う)まれるものは偏見(へんけん);思(おも)い込(こ)みで勝手(かって)に絞(しぼ)ってはいけない。相当(そうとう)の根拠(こんきょ)を要する。たった𝟐択(にたく)でも𝟐回続(つづ)けば𝟒通(とお)り、𝟑回続(つづ)けば𝟖通(とお)りになる。その¹∕₈(はちぶんのいち)のみを疑いなく信じて他(ほか)の⁷∕₈(はちぶんのなな)は一切(いっさい)考慮(こうりょ)しない訳だから、手間(てま)でも考慮(こうりょ)し続(つづ)けた人(ひと)とのキャリアの差(さ)は短(みじか)い間(あいだ)でも圧倒(あっとう)的(てき)に開(ひら)く。もうこの解説者(かいせつしゃ)は子供(こども)相手(あいて)でさえ、それを地道(じみち)に行っている人(ひと)との発想力(はっそうりょく)の差(さ)を埋(う)め合(あ)わせる事(こと)はできないし、そういう事(こと)を地道(じみち)にやっている人(ひと)の発想(はっそう)を理解(りかい)する事(こと)もできなくなっている。

 ところで、フランス語(ご)のdépôt(デポ)は倉庫(そうこ)の意味(いみ)で、日本(にほん)でもスポーツデポや𝐏𝐂(ピースィー)デポといった販売店(はんばいてん)の名前(なまえ)に使(つか)われているが、この単語(たんご)には「留置場(りゅうちじょう)」の意味(いみ)もあるらしい。この場合(ばあい)は容疑者(ようぎしゃ)デポといったところか。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 17:30| 情報処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

年次有給休暇の取得義務化

 先ほど𝐍𝐇𝐊(エヌエイチケイ)で、𝟏𝟎日(とおか)以上(いじょう)の年次(ねんじ)有給(ゆうきゅう)休暇(きゅうか)の権利(けんり)を獲得(かくとく)している従業員(じゅうぎょういん)に対(たい)し、年(ねん)に𝟓日(いつか)以上(いじょう)の取得(しゅとく)を企業(きぎょう)に義務(ぎむ)付(づ)ける法制度(ほうせいど)の話(はなし)について触(ふ)れていた。

 違反(いはん)しても罰金(ばっきん)は𝟑𝟎万円(まんえん)なので稼(かせ)いでいる企業(きぎょう)にとっては有名(ゆうめい)無実(むじつ)かも知(し)れないが、それより問題(もんだい)なのは、その分定期(ていき)の休日(きゅうじつ)が減る可能性(かのうせい)については対策(たいさく)されているのだろうか?既(すで)に「夏(なつ)休(やす)み𝟑日(みっか)+有給(ゆうきゅう)強制(きょうせい)的(てき)付与(ふよ)𝟓日(いつか)」で夏(なつ)休(やす)み𝟖日(ようか)……のような組織(そしき)があるのだが。年休(ねんきゅう)𝟏𝟐𝟕日が年休(ねんきゅう)𝟏𝟐𝟎日になって𝟕日(なのか)有給(ゆうきゅう)強制(きょうせい)付与(ふよ)で𝟏𝟐𝟕日となったような話(はなし)なら単(たん)に統計上(とうけいじょう)の有給(ゆうきゅう)取得率(しゅとくりつ)が上がるだけでしかない。

 学校(がっこう)でも週𝟓日(いつか)制を導入(どうにゅう)したさい、土曜日(どようび)𝟑時限分(じげんぶん)を他(ほか)の曜日(ようび)に分散(ぶんさん)させただけとか、月一(つきいち)で土曜日(どようび)を休(やす)みにしてその分を他(ほか)の土曜日(どようび)に授業(じゅぎょう)を回(まわ)し表向(おもてむ)き週𝟓日(いつか)制を導入(どうにゅう)しているように見せるという事(こと)を行っていた。有給(ゆうきゅう)でもその分残業(ざんぎょう)に回(まわ)したりは可能(かのう)だろう。これに高度(こうど)プロフェッショナル労働(ろうどう)制を加え、役職(やくしょく)も増やせば支出(ししゅつ)を抑(おさ)えられる。経団連(けいだんれん)は高(こう)プロの要件(ようけん)緩和(かんわ)を目論(もくろ)んでいる事(こと)も考(かんが)えれば、こういった制度(せいど)が実質(じっしつ)的(てき)に拡大(かくだい)するようには思(おも)えない。

 それから労働(ろうどう)制度(せいど)の話(はなし)になると日本(にほん)ではよく𝐄𝐔(イーユー)の話題(わだい)が引き合いに出(だ)されるが、日本(にほん)の自称外向(じしょうそとむき)改革者(かいかくしゃ)な人達(ひとたち)はアメリカもしくはアメリカの思想(しそう)を通した諸外国(しょがいこく)しか見ていない人(ひと)が多(おお)いので都合(つごう)の良(い)い時(とき)だけ𝐄𝐔(イーユー)の話(はなし)を持(も)ち出(だ)しても話(はなし)のネタ程度(ていど)にしかならない。また、𝐄𝐔(イーユー)でも派遣(はけん)や契約(けいやく)は多(おお)く、しかも労働(ろうどう)時間(じかん)の制限(せいげん)がある為複数(ふくすう)の仕事(しごと)を掛(か)け持(も)ちしないと実質(じっしつ)的(てき)にやっていけない環境(かんきょう)の人(ひと)が少なからずいる。「フランス﹦バカンス」みたいなイメージも演出(えんしゅつ)されるが、夏(なつ)休(やす)みは日本(にほん)とそんなに変(か)わらない人(ひと)は多数(たすう)いる。学歴(がくれき)や年齢(ねんれい)の壁(かべ)も日本(にほん)と同(おな)じかそれ以上(いじょう)に厳(きび)しい場合(ばあい)もある。そういう話(はなし)は絶対(ぜったい)と言(い)っていいくらい日本(にほん)では普段(ふだん)のテレヴィニュースで報道(ほうどう)しないので注意(ちゅうい)した方が良(い)い。
posted by Marimó Castellanouveau-Tabasco at 07:08| 情報処理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする