棚牡丹で非レイトレック系ドスパラタブのペン性能も向上

　メーカーが対応（たいおう）を正式（せいしき）には謳（うた）っていないドスパラのタブレット端末（たんまつ）﹙以下（いか）、平板（へいばん）﹚でも実際（じっさい）は電子（でんし）ペンがかろうじて使（つか）える。そして最近（さいきん）マイクロソフトがサーフェス向（む）けにウィンドウズ𝟏𝟎のアップデートをしてペンの性能（せいのう）を向上（こうじょう）させた事（こと）の余波（よは）なのか、かろうじて使（つか）えていたペン入力（にゅうりょく）未保証（みほしょう）端末（たんまつ）のペンの反応（はんのう）も若干（じゃっかん）向上（こうじょう）している事（こと）を確認（かくにん）した。細（こま）かな描写（びょうしゃ）はできないが、手書（てが）きで文章（ぶんしょう）を書（か）いたり大雑把（おおざっぱ）な地図（ちず）や絵（え）を描いたり程度（ていど）は十分（じゅうぶん）可能（かのう）。

　ちなみに𝐌𝐒（エムエス）−𝐈𝐌𝐄（アイエムイー）の手書（てが）き認識（にんしき）に関（かん）してはなぜか已前（いぜん）からペンの反応（はんのう）が好（よ）く、已前（いぜん）キーボードを持（も）って行（い）かずに出先でベンチに座（すわ）って日記（にっき）を書（か）いてみた事（こと）もあるが、大方（おおかた）問題（もんだい）無（な）く書（か）けた。もちろんフルサイズキーボードを使（つか）う時（とき）に比べれば時間（じかん）がかかるが、狭（せま）い画面（がめん）に大（おお）きな場所（ばしょ）を占有（せんゆう）する仮想（かそう）キーボードをタップしながらよりは圧倒（あっとう）的（てき）に便利（べんり）と感（かん）じる。

　ただ、私（わたし）は手書（てが）きの場合（ばあい）、他人（たにん）が読（よ）む事（こと）を前提（ぜんてい）にしない物（もの）は略字（りゃくじ）や私製字（しせいじ）や簡化字（かんかじ）をけっこう使（つか）うので、略記（りゃっき）から一般（いっぱん）的（てき）な表記（ひょうき）に変換（へんかん）できない点では書（か）いてて面倒（めんど）臭（くさ）くなってくる。紙（かみ）に鉛筆（えんぴつ）の方が速（はや）い。手書（てが）きの単語（たんご）登録（とうろく）機能（きのう）も追加（ついか）して欲（ほ）しいところ。せめて簡化字（かんかじ）にでも反応（はんのう）してくれたら良（い）いのだが、例（たと）えば日本語（にほんご）モードで「张」と書（か）いても変換（へんかん）候補（こうほ）に出（で）るのは



だったりする。もちろん中国語（ちゅうごくご）簡体字（かんたいじ）モードではちゃんと出（で）るが、当然（とうぜん）ながらひらがなは出（で）ない。



　略記（りゃっき）だと𝟑女（さんじょ）と認識（にんしき）された。



　秀丸（ひでまる）エディタとの相性（あいしょう）が已前（いぜん）より悪（わる）くなっており、たまにテキスト入力（にゅうりょく）できる状態（じょうたい）で手書（てが）きモードが出（で）ない事（こと）がある。私（わたし）の環境（かんきょう）特有（とくゆう）なのかは他（ほか）にペンを使（つか）える端末（たんまつ）を持（も）っていないのでよくわからない。ネット上（じょう）でもこういった使（つか）い方をしている例（れい）が出（で）て来ないので。

　通常（つうじょう）ドスパラの平板（へいばん）でペン入力（にゅうりょく）というと𝐃𝐆−𝐃𝟎𝟖𝐈𝐖𝐏 𝐫𝐚𝐲𝐭𝐫𝐞𝐤𝐭𝐚𝐛（レイトレックタブ）というものが最近（さいきん）の代表（だいひょう）的（てき）商品（しょうひん）だが、これは𝐃𝐆−𝐃𝟎𝟖𝐈𝐖という平板（へいばん）を基（もと）に、𝐄𝐌𝐑（イーエムアール）﹙﹦𝐄𝐥𝐞𝐜𝐭𝐫𝐨（イレクトゥロウ） 𝐌𝐚𝐠𝐧𝐞𝐭𝐢𝐜（マグネティック） 𝐑𝐞𝐬𝐨𝐧𝐚𝐧𝐜𝐞（レザナンス）：電磁（でんじ）誘導（ゆうどう）授受（じゅじゅ）﹚方式（ほうしき）と呼（よ）ばれる電子（でんし）ペン入力（にゅうりょく）に対応（たいおう）した画面（がめん）を使（つか）った特別（とくべつ）仕様（しよう）なので、この端末（たんまつ）の付属（ふぞく）ペンは流󠄂用（りゅうよう）できない。𝟏𝟎𝟎円ショップで売（う）っている物（もの）も使（つか）えない。全（まった）く反応（はんのう）しないか、点がブツブツと表示（ひょうじ）される程度（ていど）。

　使（つか）えるのは𝐀𝐄𝐒（エイイーエス）﹙﹦𝐀𝐜𝐭𝐢𝐯𝐞（アクティヴ） 𝐄𝐥𝐞𝐜𝐭𝐫𝐨𝐒𝐭𝐚𝐭𝐢𝐜（イレクトゥロウステティック）：アクティヴ静電（せいでん）結合（けつごう）﹚方式（ほうしき）と呼（よ）ばれる、電池（でんち）を入（い）れたり充電（じゅうでん）をしたりして使（つか）うペン。しかも、𝐀𝐄𝐒（エイイーエス）であれば何（なん）でもいい訳ではないようで、相性（あいしょう）があるとみられる。私（わたし）は元々（もともと）ペンで何（なに）かを書（か）きたいという目的（もくてき）は無（な）かったのだが、レイトレックが話題（わだい）になったあと店頭（てんとう）で触ってみて、ちょっとしたメモや図を書（か）きたい時（とき）にはマウスより便利（べんり）だし、指（ゆび）で書（か）くより細（こま）かい字が書（か）けるなと感（かん）じた。そして、指（ゆび）が反応（はんのう）するのは体が電気（でんき）を通すからだろう。ならペンでさえ何（なん）とかなるのだろうか？と考（かんが）え、その後（ご）いろいろ試（ため）してみるようになった。今（いま）はスマホ用にもさまざまなペンが出（で）ていて、試用（しよう）可能（かのう）な場合（ばあい）もあるので、端末（たんまつ）を持（も）っていき片（かた）っ端（ぱし）から書（か）いてみる。その中で、𝐀𝐄𝐒（エイイーエス）方式（ほうしき）であれば反応（はんのう）する物（もの）があると解（わか）り、また、ペンの角度（かくど）や画面（がめん）上の位置（いち）によっても反応（はんのう）が変（か）わってくるという事（こと）、ソフトの種類（しゅるい）や解像度（かいぞうど）の設定（せってい）でも異（こと）なる事（こと）が分󠄃かって来（き）た。しかし、通常（つうじょう）のボールペン等と違（ちが）って電子（でんし）ペンは試用（しよう）できない方が普通（ふつう）で、かといって値段（ねだん）も安（やす）いボールペン等と違（ちが）って高級文具（ぶんぐ）みたいなものだから全部（ぜんぶ）買（か）うというわけにもいかない。ワコム製（せい）で比較（ひかく）的（てき）よく書（か）けるペンを𝟏本見つけたが、それは𝟖𝟎𝟎𝟎円くらいした。スラスラ自由（じゆう）に書（か）けるのなら買（か）う価値（かち）もあるが、書（か）けない事（こと）はない程度（ていど）の物（もの）に𝟖𝟎𝟎𝟎円はちょっと高価（こうか）だなと感（かん）じて参考（さんこう）程度（ていど）にしておく。

　一応（いちおう）サポートに問い合（あ）わせてみたこともある。すると、

一般（いっぱん）的（てき）な携帯（けいたい）電話（でんわ）、スマートフォン等に使用（しよう）するペンであれば
ご利用（りよう）いただけるものはございます。

しかしながら、弊社（へいしゃ）で作確認（かくにん）(ﾏﾏ)は実施（じっし）しておらず、
具体（ぐたい）的（てき）な製品（せいひん）の選定（せんてい）や動作（どうさ）の保証（ほしょう）は行（おこな）うことができません。
ご購入（こうにゅう）いただきましても、正常（せいじょう）に動作（どうさ）しない可能性（かのうせい）が高（たか）くなっております。

本来（ほんらい）ペンを使用（しよう）しての動作（どうさ）を想定（そうてい）していないモデルとなります為（ため）、
ご不便（ふべん）をお掛（か）けしまして恐縮（きょうしゅく）ではございますが、
指（ゆび）による通常（つうじょう）のタッチ・タップでご利用（りよう）いただければ幸（さいわ）いでございます。

という返事（へんじ）が返（かえ）って来（き）た。当然（とうぜん）の反応（はんのう）。ペンを想定（そうてい）していないのは「𝐖𝐢𝐧𝐝𝐨𝐰𝐬の設定（せってい）」にもペンの項目（こうもく）が出（で）て来ない事（こと）で判（わか）る。それでもやはり動（うご）く物（もの）はあると認識（にんしき）はしているらしい。単（たん）に動作（どうさ）確認（かくにん）を行っていないだけ。こちらでやるしかない。調（しら）べてみると、東京（とうきょう）駅（えき）近（ちか）くにも電子（でんし）ペンを試用（しよう）できるお店があったのでそのうち行ってみようと思（おも）っていた。

　ここまでは𝐃𝐆−𝐃𝟎𝟗𝐈𝐖𝟐という機種（きしゅ）での話（はなし）。その後（ご）、機材（きざい）トラブルで保証（ほしょう）修理（しゅうり）をしてもらった関係（かんけい）で後継機（こうけいき）の𝐃𝐆−𝐃𝟎𝟗𝐈𝐖𝟐𝐒になる。同時期（どうじき）、ネットで売（う）られている安物（やすもの）もいろいろ調（しら）べてみたが、スラッペンという出力（しゅつりょく）調整（ちょうせい）可能（かのう）な電子（でんし）ペンがあったので、駄目元（だめもと）で試（ため）してみることに。ちょうど切（き）り替わりの時期（じき）で実際（じっさい）に入手（にゅうしゅ）したのは新型（しんがた）のスラッペンⅡだった。結局（けっきょく）スラッペンⅡが間（ま）に合（あ）わず𝐈𝐖𝟐での使用（しよう）はできなかった。

　𝐈𝐖𝟐𝐒ではとりあえず書（か）けた。出力（しゅつりょく）は予想（よそう）と違（ちが）い最大（さいだい）ではなくむしろ最小（さいしょう）にする事（こと）で反応（はんのう）した。どういう原理（げんり）なのか今一（ひと）つよくわからない。さらに、𝟐𝐒では「𝐖𝐢𝐧𝐝𝐨𝐰𝐬（ウィンドウズ）の設定（せってい）」にペンの項目（こうもく）があり、𝐎𝐒（オウエス）が端末（たんまつ）をペン対応（たいおう）と認識（にんしき）している事（こと）に気付（きづ）いた。



　どんなソフトや設定（せってい）でも自由（じゆう）に書（か）けるわけではないが、使（つか）えるソフトや設定（せってい）をいくらか試（ため）して、先に述べたような手書（てが）き入力（にゅうりょく）での反応（はんのう）の好さも発見（はっけん）している。描画（びょうが）ソフトに関（かん）しては𝟑（みっ）つほど何（なん）とか使（つか）えそうなものは見つけたが、今（いま）のところ𝐖𝐢𝐧𝐝𝐨𝐰𝐬（ウィンドウズ） 𝟗𝟓時代（じだい）の𝐏𝐚𝐢𝐧𝐭（ペイント） 𝐒𝐡𝐨𝐩（ショップ） 𝐏𝐫𝐨（プロ） 𝐯𝐞𝐫․（ヴァージョン）𝟔․𝟎𝟐が気（き）に入（い）っている。共通（きょうつう）するのは解像度（かいぞうど）を低（ひく）く押（お）さえ、倍率（ばいりつ）を比較（ひかく）的（てき）大（おお）きくすると反応（はんのう）がよくなるという事（こと）。

　また機会（きかい）があれば動画（どうが）を撮（と）ってみる。