災害情報の即時性

　先日（せんじつ）からの台風（たいふう）𝟏𝟖𝟎𝟕号พระพิรุณr（プラピルーン）に引き続（つづ）き、梅雨前線（ばいうぜんせん）で今日（きょう）は西日本（にしにほん）各地（かくち）が終日（しゅうじつ）大雨（おおあめ）になっていた。本当（ほんとう）は沖縄（おきなわ）周辺（しゅうへん）の方にも随分（ずいぶん）前から強い雨を齎（もたら）す雲があるのだが、陸地（りくち）にかかっていないのか無視（むし）なのか、情報（じょうほう）はなかなか耳に入（はい）ってこない。台風（たいふう）𝟏𝟖𝟎𝟖号𝐌𝐚𝐫𝐢𝐚（マリーア）が沖縄（おきなわ）方面（ほうめん）へ向かっていて、既（すで）に中心（ちゅうしん）気圧（きあつ）𝟗𝟐𝟎㍱中心（ちゅうしん）付近（ふきん）の最大（さいだい）風速（ふうそく）𝟓𝟓㎧瞬間（しゅんかん）最大（さいだい）風速（ふうそく）𝟕𝟓㎧、「猛烈（もうれつ）な台風（たいふう）」扱いになっている。一応（いちおう）大陸（たいりく）に入る予想だが、上陸（じょうりく）後に熱帯（ねったい）低気圧（ていきあつ）となったあと、東に流されて日本（にほん）に大雨（おおあめ）を齎（もたら）す事もあるので、来週（らいしゅう）以降（いこう）またどうなるかわからない。

　ところで今回（こんかい）は被害（ひがい）を覚悟（かくご）しないといけない対象（たいしょう）地域（ちいき）が広く、警戒（けいかい）が必要（ひつよう）な時間（じかん）も数日（すうじつ）にわたる長さといういつもとは違（ちが）う雨な事から、西日本（にしにほん）全体（ぜんたい）の様子を少し注目（ちゅうもく）していたが、個人的（こじんてき）には初めてツイッターの公式（こうしき）情報（じょうほう）も採り入れてみた。しかし少々（しょうしょう）解かり辛いと感（かん）じている。

　まず、朝、高知（こうち）県東部安芸（あき）市が話題（わだい）になっていたので今時（いまどき）ならツイッターで情報（じょうほう）発信（はっしん）しているだろうと思いきや、自治体（じちたい）の公式（こうしき）アカウントがみつらなかった。もちろんツイッターで随時（ずいじ）防災（ぼうさい）情報（じょうほう）を発信（はっしん）している自治体（じちたい）もある。一方（いっぽう）で役所（やくしょ）のホームページは繫（つな）がりにくい状態（じょうたい）になってもいた。これは東日本（ひがしにほん）大震災（しんさい）の時も経験（けいけん）がある。どんなに情報（じょうほう）発信（はっしん）しても見られないのでは意味（いみ）が無（な）い。

　広域（こういき）災害（さいがい）で全体（ぜんたい）像やある程度（ていど）広い範囲（はんい）の状況（じょうきょう）をつかもうと思った場合（ばあい）、自治体（じちたい）個別（こべつ）にみていくのは探す手間（てま）もあるし、表示（ひょうじ）の負担（ふたん）もある。スマホは複数（ふくすう）の画面（がめん）表示（ひょうじ）には向いていないし、パソコンでも数が増えれば重くなってくる。

　水害（すいがい）関係（かんけい）は河川（かせん）の情報（じょうほう）が重要（じゅうよう）になるので国土（こくど）交通（こうつう）省の河川（かせん）管理（かんり）事務（じむ）所のサイトを参照（さんしょう）したりする事はあるが、地元（じもと）ならともかくよその地域（ちいき）となると、サイトのデザインも違って同じ感覚（かんかく）で探せるわけではない。『国土（こくど）交通（こうつう）省 川の防災（ぼうさい）情報（じょうほう）』というサイトがあるのを知ったので訪れてみたが、あとになって気付いた。このサイトは全ての河川（かせん）の情報（じょうほう）をリアルタイムで掲示（けいじ）しているわけではないよう。氾濫（はんらん）危険（きけん）水位（すいい）に到達（とうたつ）している情報（じょうほう）が流れている河川（かせん）でも探してみつらない場合（ばあい）がある。

　『ＮＨＫ（ｴﾇｴｲﾁｹｲ）生活（せいかつ）・防災（ぼうさい）』というツイッターの登録（とうろく）情報（じょうほう）は随時（ずいじ）情報（じょうほう）を入れてくれるが、こちらは意外（いがい）と更新（こうしん）が遅く、また情報（じょうほう）漏れもある事が判った。『気象（きしょう）・災害（さいがい）ニュース一覧（いちらん）｜NHK NEWS WEB』と比較（ひかく）すると、避難（ひなん）勧告（かんこく）の情報（じょうほう）の数が違（ちが）うし、掲示（けいじ）までの時間（じかん）も違（ちが）う。そしてこのサイトも、最初（さいしょ）の発表（はっぴょう）から速いと𝟏𝟎分くらいだが、遅いと𝟒𝟎分くらいかかっていた。𝐞メールでの通達もそうだが、逼迫（ひっぱく）している時は𝟓分𝟏𝟎分でも大（おお）きな違いになるので、この時間（じかん）差はどうにかならないものなのかなと感（かん）じる。そして、情報（じょうほう）の一元（いちげん）化（か）はできないものなのか？とも思（おも）う。部分（ぶぶん）的；散発（さんぱつ）的なものではなく、遅滞（ちたい）漏洩（ろうせつ）無く網羅（もうら）した公式（こうしき）情報源（じょうほうげん）が。地元（じもと）の情報（じょうほう）だけ分󠄃かっていれば困らない人が多（おお）いだろうが、通勤（つうきん）；通学（つうがく）で自治体（じちたい）を跨（また）いだり、旅行（りょこう）；出張（しゅっちょう）で地域（ちいき）を移動（いどう）する場合（ばあい）はよその情報（じょうほう）も入手する必要（ひつよう）がある。閲覧（えつらん）の勝手（かって）が違ったり情報（じょうほう）が纏（まと）まっていない、遅れているというのは混乱（こんらん）の元になるだろう。

　用語（ようご）の問題（もんだい）もやはり見られた。以前（いぜん）、「総髪（そうはつ）頭を叩いてみれば、王政（おうせい）復古（ふっこ）の音がする」で気象（きしょう）警報（けいほう）の地域（ちいき）区分（くぶん）は「地方（ちほう）」という単位（たんい）を異なる階層（かいそう）で使（つか）っていると話題（わだい）にしたが、今回（こんかい）は「地区（ちく）」という単位（たんい）が広域（こういき）で使（つか）われていた。通常（つうじょう）「地区（ちく）」は昔（むかし）の大字（おおあざ）や字のような、市区（しく）町村（ちょうそん）より下の地域（ちいき）区分（くぶん）に使（つか）われるが、今回（こんかい）『首相（しゅしょう）官邸（かんてい）(災害（さいがい）・危機（きき）管理（かんり）情報（じょうほう）)』では特別（とくべつ）警報（けいほう）を伝えるさい、

【気象（きしょう）特別（とくべつ）警報（けいほう）】
【特別（とくべつ）警報（けいほう）（大雨（おおあめ））】北部（ほくぶ）、長崎（ながさき）地区（ちく）、諫早（いさはや）・大村（おおむら）地区（ちく）、西彼杵（にしそのぎ）半島（はんとう）に特別（とくべつ）警報（けいほう）を発表（はっぴょう）しています。土砂（どしゃ）災害（さいがい）や低い土地（とち）の浸水（しんすい）、河川（かせん）の増水（ぞうすい）に最大（さいだい）級の警戒（けいかい）をしてください。

という使（つか）い方をしている。この場合（ばあい）の「地区（ちく）」というのは、私が個人的（こじんてき）に「域」という単位（たんい）を設定（せってい）している大（おお）きな区分（くぶん）に相当（そうとう）する。「長崎（ながさき）地区（ちく）」は「長崎（ながさき）市長崎（ながさき）」のような場所（ばしょ）を指してはいない。長崎（ながさき）県南部（なんぶ）の下になる。

長崎（ながさき）県	北部（ほくぶ）
	南部（なんぶ）	長崎（ながさき）地区（ちく）	長崎（ながさき）市＆西彼杵（にしそのぎ）郡（長与（ちょうよ）甼＆時津甼（とぎつちょう））
		諫早（いさはや）大村（おおむら）地区（ちく）	大村（おおむら）市＆諫早（いさはや）市
		島原（しまばら）半島（はんとう）地区（ちく）	島原（しまばら）市＆雲仙（うんぜん）市＆南島原（みなみしまばら）市
		西彼杵（にしそのぎ）半島（はんとう）地区（ちく）	西海（さいかい）市のみ

　南部（なんぶ）としなかったのは島原（しまばら）半島（はんとう）は今回（こんかい）特別（とくべつ）警報（けいほう）の対象（たいしょう）になっていないから。

　普段（ふだん）のニュースで「長崎（ながさき）地区（ちく）」と言（い）うと、例（たと）えば「福岡（ふくおか）県筑後（ちくご）市長崎（ながさき）」のような狭（せま）い範囲（はんい）を指す。ところが、同じ出処（でどころ）で岡山（おかやま）県の時は

【気象（きしょう）特別（とくべつ）警報（けいほう）】
【特別（とくべつ）警報（けいほう）（大雨（おおあめ））】北部（ほくぶ）、岡山（おかやま）地域（ちいき）、倉敷（くらしき）地域（ちいき）、井笠（せいりゅう）地域（ちいき）、高梁（たかはし）地域（ちいき）に特別（とくべつ）警報（けいほう）を発表（はっぴょう）しています。土砂（どしゃ）災害（さいがい）や低い土地（とち）の浸水（しんすい）、河川（かせん）の増水（ぞうすい）に最大（さいだい）級の警戒（けいかい）をしてください。

となっている。今度（こんど）は「地区（ちく）」ではなく「地域（ちいき）」になっている。同じ情報源（じょうほうげん）で単位（たんい）が違（ちが）うのは尚（なお）のことよろしくない。

　また、ここでも「南部（なんぶ）」ではなく「岡山（おかやま）地域（ちいき）、倉敷（くらしき）地域（ちいき）、井笠（せいりゅう）地域（ちいき）、高梁（たかはし）地域（ちいき）」としている。つまり、特別（とくべつ）警報（けいほう）の対象（たいしょう）になっていない地域（ちいき）があるという事。これは鳥取（とっとり）県でも福岡（ふくおか）県でも同様（どうよう）。佐賀（さが）県や広島（ひろしま）県は全域が対象（たいしょう）になっていた。しかし、最初（さいしょ）の𝟏𝟕時𝟏𝟎分発表（はっぴょう）の会見（かいけん）では単（たん）に福岡（ふくおか）県；佐賀（さが）県；長崎（ながさき）県と言っていた。公式（こうしき）情報（じょうほう）にも関らず、情報源（じょうほうげん）によって含まれていたりいなかったりと、非常（ひじょう）に解かり辛い。改善（かいぜん）の余地（よち）があろう。

　ニュースついでだが、今日（きょう）はサリン事件（じけん）などに関（かか）わって死刑（しけい）判決（はんけつ）を受けた宗教（しゅうきょう）団体（だんたい）幹部（かんぶ）の死刑（しけい）執行（しっこう）に関連（かんれん）したニュースも扱われていたが、経緯（けいい）の説明（せつめい）に疑問（ぎもん）があった。𝟏𝟗時の𝐍𝐇𝐊（ｴﾇｴｲﾁｹｲ）でも、それを参考（さんこう）にして番組（ばんぐみ）を作っている𝟐𝟐時の報道（ほうどう）ステーションも、𝟏𝟗𝟗𝟎年（せんきゅうひゃくきゅうじゅうねん）﹦平成（へいせい）𝟐年の選挙（せんきょ）に負（ま）けて凶暴（きょうぼう）化（か）したから𝟏𝟗𝟗𝟓年﹦平成（へいせい）𝟕年の地下鉄（ちかてつ）サリン事件（じけん）という「テロ」を起こした……という事になっているが、松本（まつもと）サリン事件（じけん）後に警察（けいさつ）に疑われていると勘違（かんちが）いして処分（しょぶん）をしようと思ったら異臭（いしゅう）事件（じけん）となりかえって警察（けいさつ）に疑われるようになった、山梨（やまなし）での強制（きょうせい）捜査（そうさ）の情報（じょうほう）も入（はい）ってきたことから警察（けいさつ）の疑いの目を逸らす為（ため）に東京（とうきょう）で事件（じけん）を起こしたとされており、暴力（ぼうりょく）によって恐怖（きょうふ）を煽（あお）り自らの主張（しゅちょう）を通そうとする「テロ」とは違（ちが）う。サリン自体（じたい）は証拠（しょうこ）隠滅（いんめつ）を図（はか）るさい、教祖（きょうそ）から処分（しょぶん）しろと命じられていたのを前駆（ぜんく）物質（ぶっしつ）の状態（じょうたい）で保管してあったのは信者（しんじゃ）の判断（はんだん）。強制（きょうせい）捜査（そうさ）の情報（じょうほう）に関しては信者（しんじゃ）となって内通（ないつう）していた警察（けいさつ）官や、スペース𝐉という当時（とうじ）の𝐓𝐁𝐒の情報（じょうほう）番組（ばんぐみ）の関与（かんよ）も取（と）り沙汰（ざた）されていた。話が変（か）えられている。これでは教団（きょうだん）と大して変（か）わらないと思（おも）う。結果（けっか）が全て、上（うえ）に上（あ）がる為（ため）なら這（は）いつくばってでも、つまりどんな卑怯（ひきょう）な手段（しゅだん）でも使（つか）うという事なのかも知れないが、数字（すうじ）は昔（むかし）より落ちているはずなのであるいは自爆（じばく）目的（もくてき）の「精神（せいしん）の発露（はつろ）」なのだろうか？ちょうど、裏口（うらぐち）入学（にゅうがく）の問題（もんだい）も発覚（はっかく）し、また「結果（けっか）が全て」礼賛（らいさん）となっている。「バレなきゃ何をしてもいい」。教団（きょうだん）でさえ「一度（いちど）や二度（にど）の失敗（しっぱい）で諦（あきら）めるな」「夢がかなうまで這（は）いつくばってでもやり遂げろ」となる。